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ネコの橋(2)「道路の延長のとなりに」



(前回からのつづき) さて、一体「ネコの橋」とは何かというと、こうである。

 我が家のある通り沿いに、小川が流れている。川幅は2~3メートルで、その向こうは公園である。子どもが遊んでいて、よくボールを落とすが、ジャブジャブと入っていける深さである。水は、とりたてて澄んでいるわけでもない。それでもカモの親子が泳いでいるのはよく見るし、小魚も生息していて、それが見える程度の透明度もある。小魚はかなり すばしこい種類で、大群にバケツを突っこんでも、一目散に逃げてしまって一匹も捕まらない。
 その小川を横切る形で、細い道路が伸びている。川の水面からは、だいたい2メートルほどの高さにある。それは桁橋といえないこともないが、道路は川の存在を無視するかのように、顔色ひとつ変えずに川を横切り、そのまま続いていく。下を向かない限り川の存在に気づかない・・・とは言わないが、とにかく「橋を渡る」という表現は適切でない。アスファルトには継ぎ目があるが、ほかにもあるので、そこだけ目立つわけでもない。やはりあれは橋とは呼べないだろう。道路の延長である。

 しかし、そのすぐ横、その「道路の延長」から約2メートルもないところに、正真正銘の桁橋が渡っている。 アスファルトとは 別の素材、別の色と 形をしており、あれなら 確実に橋である。 幅は40センチほど、「道路の延長」と比べると五分の一にも満たないほど細い。「道路の延長」とは平行しておらず、若干ななめについている。両側に手すりもついている。橋は鉄製だが、床の部分だけは木目のスノコが施してあり、しかも数ヶ月前、そのスノコの木が張り替えられ新しくなった。市役所の男性二人が作業をしているのを、私は見たのだ。だから今は、
新品の床なのである。古びた鉄に比べて、その木目の真新しさは際立っている。

 奇妙なことに、その小さな橋を渡ろうものなら、私たち大人は通せんぼを食らう。 ちょうどお腹と足首の辺りに川の手すりの横棒が当たり、行く手を阻むのである。そう、川があって 「道路の延長」があって それで何の問題もないところへ、 何らかの理由があって後からあえて取り付けたものと見られる。だから川の手すりは、その小さな橋を取り付けたの
なら、その部分だけは 切断して渡れるように しなければならないのに、何故か切断せず、そのままになっている というわけである。
 子どもならちょっと身をかがめてくぐることもできる。が、そこを通れるということは、小さな橋の 手すりの 隙間から 川に落ちることも あるわけで、危険だろう。 横棒 2本だけの、あってないような手すりなのである。(つづく)

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ネコの橋(1)「我が町のネコ事情」



 うちの近所に、「ネコの橋」というものがある。私と娘が勝手に名づけた、その橋について話そうと思うが、その前に少し。
 近所を歩いていると、娘が言う。「あの白いネコね、レナって名前で、お向かいのネコ。あの木の階段を伝ってベランダに上がるの。窓ガラスに開けた穴から入るの」。娘は近所のネコたちの動向を把握しているらしい。道で会えば名前を呼び、寄ってくれば頭をなでる。
 ここスイスのとある町では、イヌと比べるとネコが断然少ない。と思いきや、どうやら彼らの多くは家ネコであり、外出許可を得ていないのだった。窓辺に座って無心に外を眺める茶トラ、テーブルの上で昼寝をするグレーのペルシャ。サンルームが普及していて、室内が見えたりするので、通るたびにいつも確認してしまうネコが何匹かいる。近寄っていくと気配を感じるのか、昼寝しているのが目を開けてこちらを見てくれたりする。それを娘と二人で喜ぶのだ。
 とはいえ、たまには道端でもお目にかかれる。庭の芝生に鎮座して
悠然とこちらを見やる、太ったパンダネコ。ある日、芝生の半分が駐車場に変わってしまった。けれど数日後、芝生の片隅にあった物置の、屋根の上にいるのを発見した。そこを通れば、つい探してしまう。
 街角で時折、行方不明のネコを探すポスターも目にする。窓から外へ出てしまいました。ベランダから落ちてしまいました。お宅の庭にいるかもしれません。地下室に隠れているかもしれません。一度も外に出したことがないので心配です。家に帰れなくて迷っているはずです。どんな小さな情報でも知らせて下さい。精一杯のお礼をいたします・・・・・・。
 ポスターがはがされていることに気づくと、見つかったのか諦めたのかと、その後が気になる。

 さて、一体「ネコの橋」とは何かというと、こうである。 (つづく)

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ネット疲れといいますか・・・・・・



 みなさま、お元気ですか。どうも、ご無沙汰しております!
 実は、昨年末より「ネット疲れ」の症状が出始め・・・・・・、せっかく始めたミクシイやブログ、FBを放置していたところへ、メール不精も重なりました。 ネットによりさまざまな活動への参加が可能となった昨今ですが、 あちこち首をつっこむうち、 頭がパンクしそうになったのです。時間が失われていくことにも恐怖を感じ、ネットからしばらく離れていたいとの思いが強くなっていきました。
 その頃に始めた ぶらぶら散歩が高じて、現在は ノルディック・ウォーキングに 精を出しております。私の住む町は、緑に恵まれたところです。スイスに移住して以来、ずっと遠くから眺めるだけだった森に、実際に足を運ぶようになるまで実に7年以上かかりました。一人で好きな時に森を訪れるという贅沢をようやく手に入れ、堪能しています。

 なので 以前にくらべ、パソコンに向かう時間は減り、歩く時間が 増えました。少し遠くのスーパーまで徒歩で行くことも、楽しめるようになりました。
 それでも、書くことは何があっても続けたいのです。日記だけは毎朝書いていた、そんなある日、日記からいくつか出来事を拾って、他の人にもわかるよう説明を加え、文章を整えるなどして 発展させたらどうかと思い立ちました。楽しんで お読みいただくことを目標に、試しにちょっと書いてみたのです。一つ完成すると誰かにお見せしたくなり、このたび、これらをブログに公開することにいたしました。
 ブログはまた草がぼうぼうに生えていて(広告が上下に2つも出ている!)見るに堪えない状態だった ということもあります。が、やはり私にとっては 気楽な発表の場となり得る、貴重な媒体であることに変わりありません。せっかくここまで作ったのですから、今後もブログを利用していきたいと思った次第です。

 ただし、育児ネタは今後、確実に減っていくと思われます。娘はもはや10歳となり、私の生活の中で子育てが占める割合はますます低くなるばかりなので。
 私たち家族が多言語環境にいることに変わりはなく、我が家は相変わらず父子間イタリア語、母子間日本語、そして娘は学校でドイツ語です。フランス語の授業も週に3時間あり、さらに来年度からは英語も加わるのですが(吉と出るか、凶と出るか)・・・・・・!

 なにしろ日記からの題材ですので、諸事情により事実とは異なる記述をせざるを得ない場合もあるかと思いますが、その点はご了承ください。
 そしてブログ村のカテゴリーは、 「マルチリンガル育児」と「エッセイ・随筆」の2つに登録しようと思います。

 それでは、今後ともよろしくお願いいたします。          平川 郁世

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↓ネット離れのきっかけとなった本↓






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