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ネコの橋(3)「これは明らかにネコの橋!」



 (前回からのつづき)そして普通の大人の体重は耐えられなさそうな、鉄製とはいえ、かなり華奢な作りに見える。工事か調査かで何らかの
作業をするために、わざわざ付け加えた橋なのかと私は推理していた。が、この頼りなさゆえに、この説は消去された。

 あれは歩行者用ではないかという友人がいて、確かにスイスの別の町では、頑丈な橋のすぐ横に、木の桁橋が 取り付けてあるのを 私も見たことがある。しかし、その橋は手すりに通せんぼされることなく、普通に歩いて渡ることができる、欠陥のない自然な作りの橋だったのだ。 こちらの橋は(山奥の谷川にかかる吊橋じゃあるまいし)、まず 大人には幅が狭すぎる。何より大人が渡ろうとするなら、足を高く持ち上げるか、または大きく身をかがめるなどして、限りなく不自然な姿勢をとらなければならない。たいして交通量も多くない、ゆえにあえて歩道が設けられていない こんな道路で、たかだか2~3メートル幅のこの川の上だけ、今まで歩いてきた道をわざわざ外れて、この歩道もどきの橋を渡ろうという歩行者が、一体いるだろうか? 私は一度もお目にかかったことがない。

 しかしながら、この橋には存在理由がある。実際に使用されているのは明らかだ。スノコの木の張り替えというメンテナンスがなされているのが、その証拠である。お役目を終えて今はその名残のみ、といった過去の遺跡ではない。「危険!渡るな!」との表示があるわけでもない。
ましてやここは静かな住宅地、観光客を狙った意味のない建設物など、こしらえる必要はないのである。

 ふざけているのでも何でもない。その橋はどこからどう見ても、ネコのために 架けられたとしか思えない。  その大きさと いい、通りにくさと
いい、あれは人間のためではない、ネコにぴったりである。
 嗚呼、あの時、床のスノコを張り替えている男性に、どうして私はたずねなかったのか。この橋は一体、何のためにあるのですか? これじゃ
どう見たって、ネコの橋じゃないですか。

 ここまで考えて、私ははっとした。(つづく)

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COMMENTS

No title

ようさん!! コメントありがとう!
おひさしぶり~~!! ご無沙汰ごめんね。その後お元気?? 
うちは相変わらず、先行き不安定だよ・・・。またいずれ・・・。

No title

おかえりなさ〜い。待ってました!
また、楽しく読ませてもらいまーす( ´ ▽ ` )ノ

はっとした 続きが気になる〜!

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