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ネコの橋(5)「私の結論」



 (前回からのつづき)ところが、そんなある日。私は、その「ネコの橋」の上を、一匹のネコが当たり前のように渡って行くのを、この目で
見たのである! その茶色いネコは、まるで毎日この橋を渡ってどこかへ出かけていくことが 習慣であるかのような、堂々とした 渡りっぷりで
あった。「ネコの橋」とネコ語表記してあるわけではないが、これはきっとネコたち本人が見ても、自分たちのために架けられた橋だと 感じるのだろう。
 さらに友人Mさんにこの話をすると、なんと彼女も渡るネコを目撃したという。偶然、彼女とそのお嬢さんも同様にそれを「ネコの橋」と呼んでいた。そして私に向かって、あれはネコ専用の橋でしょ、と涼しい顔で
断言したのだ。イヌは、飼い主につながれているから人間と同じ橋でこと足りる。一方、飼い主なしで散歩に出るネコには、そういった専用の橋があってもいい、そう彼女は言う。
 やはり、私の推理は正しいのかもしれない! 

 もはや、市役所にわざわざ出向いて行く必要はないように思われた。もしも万が一、思いもよらなかった用途を知らされれば、不思議なこの橋も一気に現実の世界に引き戻されてしまう。それはあまりにも残念に思えたからである。
 たとえ今後、橋のスノコ張り替え作業に出くわしたとしても、もう質問したいとは思わない。あの時もきっと、謎が解けてしまうのが嫌で、真相を知るのが怖くて、私は質問しなかったのに違いない。日々の生活の中に、これくらいの不思議はあってもいい。
 これがネコの橋である とすることに、私も娘も まったく異存はない。
それなら、完全にネコのものであると見なし、その存在意義を尊重しつつ、今後もあたたかく見守ろうということになった。
 あんな立派な橋を人間どもに作らせ、さらにメンテナンスまでさせている。ネコはこの町で、それほどお高い身分なのかもしれない。ひょっとしたら、過去に大変なネコ好きの市長がいて、市の予算を使ってわざわざ小型の橋を作らせたのかもしれない。こんな、車も通るような危険な
「道路の延長」ではなく、ネコ様方はどうぞこちらの専用通路をお使い下さい。大体そんなところだろう。(おわり)

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