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1月3日 珍しく、家にいた(6)「お風呂とスタンド・バイ・ミー」


 (前回からのつづき)夕方、食事の支度が早く済んだので、春香と入浴。私も春香も、シャワーより断然「お風呂派」である。二人で浴槽に入るのはすでに窮屈なのだが、一人では危険かなと思うし、一緒に入りたいと言われれば、やはり私も喜んで応じてしまう。
 クリスマスプレゼントに4種類ものバスフォーム(泡風呂)の素をもらったので、早く使ってみたかった。春香が泡で遊べるのでお気に入りとなり、現在は常備している。
 泡風呂なら、よほどの汚れでない限り、その泡で体をこすって洗えるので便利なのである。またお湯の保温効果もあるようで、少ないお湯でもちゃんと体が温まるという利点もある。昨日は春香のリクエストで、アイリス・ブルーという泡を入れてみた。鮮やかな水色の液体で、一体どんな匂いかと期待したわりには、あまりはっきりしない、これといって特徴のない匂いだったが。
 浴室の壁には、漢字表が貼ってある。現在は3年生の漢字200字である。少し前までは、お風呂に入るたびに指差して漢字を教えていた。教育効果が望めるのなら、どんな小さな機会も逃すまいとかつては思っていた。
 いつ頃からか、そんなことも忘れてしまい、湯船に浸かったら、私はマッサージやツボ押しにいそしむようになってしまった。そして春香は相変わらず、シャボン玉を作ったり、泡を集めて遊んだりしている。
 一日がんばった日の夜はリラックス、というのもいいだろう。もうすぐ一緒にお風呂に入ることなど出来なくなるのだし。

 夕食は、映画「スタンド・バイ・ミー」のDVDを観ながら食べた。ふだん、我が家はテレビのないサンルームで食事をしている。たまに見たい番組がある時だけ、テレビのあるリビングで食べるのである。昨日はまだ休暇中ということもあり、珍しく夫がDVDを観ながら食べようと言い出し、私たちももちろん同意した。
 DVDの言語は、英・伊・仏・独語の中から選べた。私も夫ももう何度も観た映画なので、初めて観る春香にとっていちばん理解しやすいドイツ語にするのがいいと、私はドイツ語を提案した。しかし「ドイツ語じゃわからない。イタリア語にしろ」と夫は言う。
 「冬休みはずっとイタリア語を話していたけど、もう学校が始まるんだから。春香の頭をそろそろドイツ語モードに切り替えないと」と私は断固ゆずらなかった。「あんたはこの映画、もう何度も観たんでしょ!」と叱りつけて。私だってどうせ解からないだろうとは思ったが、ドイツ語の字幕もつければ何とかなるかなと楽観した。私の理解度なんかより、娘の学習効果のほうがはるかに重要なのだ! この選択肢の中にもし日本語があったとしても、私はドイツ語と主張しただろう(夫は日本語も解からないし。いや、ドイツ語に比べたら日本語のほうが理解度は高いかも)。
 さんざん言い合った結果、夫が譲歩してくれ、ドイツ語になった。が、やはり夫が解からなくて退屈し、あまり集中して観ていなかった。夫が何かしゃべろうとするたび、春香にしーっと制されていた。これでまた、夫のドイツ語嫌悪は加速したに違いない。
 春香は真剣に観ていたが、時々「話すの速い」と言っていたので、聞き取れていない部分もあるようだった。私はといえば、耳と字幕との両方から頑張ってみたけど、やはり3割程度しかわからなかった。初めて観たのなら、きっと1割もわからなかっただろう。(つづく)

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