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スイスでも、住めば都。 その1「手紙を整理する」

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 先日、思いがけず時間が手に入ったので、ずっと気になっていたこと ――― 手紙の山の整理に着手した。ただし、受け取った手紙すべてに目を通してからにした。すべてといっても、実家にまだ大量にあるので、これらはそのごく一部である。ここ5年間にもらったものは残し、それ以前の手紙限定で整理をすると決めた。
 実際問題として、もう置いておく場所がこの家にはない。読み返さないのに後生大事にとっておくより、目を通して整理する方を私は選んだ。
 予想通り、それには大変な時間を要した。一人でいたのをいいことに、食事中も読み続けた。
 中には何年にもわたって日常のことを事細かに報告してくれた人もいる。おかげで、友人のみなさまのそれぞれの人生を一望することができた。なんだか長いドラマ映画でも見てしまったかのような、面白い体験だったのである。

 そんな中で、あることに気づいた。

 私は、現在ヨーロッパに住んで19年目。スイスの前は、英国のスコットランドや、イタリアのローマにいた。こちらでもらった手紙には「いいなあ~」「うらやましい」など、羨望の言葉がとにかく多かった。
 しかし。言わせてもらえるものならば、日々、苦労はいろいろと絶えないのである。ここスイスの例でいうと、言語、食べ物、気候、人、子どもの教育、物価………(本題から外れるので、この辺でやめておく)。
 実際は、心のどこかで、日本に戻る日がいつか来ることを待ち望んでいる私がいる。夫は日本で就職する気がまったくないので、これは叶わぬ夢だけれど。

 それでもここ最近は、スイスにいながらにして「住めば都」だなあと、しみじみ思うことが比較的多くなった。ウォーキングを始めてからだろう。周辺を歩いてみると、こんなにウォーキングするのに恵まれた土地は滅多にないと気づく。自分のおかれた境遇が、実は大変な幸運だったと認めざるを得なくなってきた。

 最大の障害である言語も、わからないならわからないなりに開き直って、それを武器にしてしまおうと思うに至った(これについては、日をあらためて書きたい)。

 (次回へつづく)
 (写真は、近辺の村にてウォーキング中に撮りました。左端の、誰かさんの落とし物に注目!)

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COMMENTS

No title

村上さま
コメントありがとうございます!

>とても意外な気がします。日本よりヨーロッパの方が好きな方だと思っていました。

それは・・・若い頃はもちろんそうでした。日本へ帰る飛行機の中で泣いたこともあります。が、今は事情がまったく逆で、里帰り中など、日本にずっといたいな~とよく思います。
「日本がぜんぜん恋しくない」と断言していた友人も、今は「やっぱり日本がいちばん自分に合う」と言っています。おおむね、みんな時と共にそうなっているようです。私も年をとったということでしょうか・・・。

地元で生きる。

平川さん

ヨーロッパに住んで19年ですか!!

<心のどこかで、日本に戻る日がいつか来ることを待ち望んでいる私がいる>
とても意外な気がします。日本よりヨーロッパの方が好きな方だと思っていました。

祖国とはDNAに刻まれた重い意味があるのかもしれませんね。

おととい、S・ラトゥーシュ『経済成長なき社会発展は可能か?』を読了しました。グローバリズムに重大な問題が隠されていることを知りました。今住んでいるエリアで大切に生活していくことが必須だと分かりました。深い感銘を受けたので、引き続き再読しています。

さいわいにして、平川さんはスイスに都を見つけたとのこと。
よかったですね。

村上 好

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