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スイスでも、住めば都。 その3 「いいなあ~とおっしゃいますが……」



(前回からのつづき)
 そういう私自身が、実は日常の不満度かなり高めの人間だ(ということになっている)。これについては、すこしご説明申し上げたい。

 日本の友人からは、ヨーロッパに住んでいるということで、そしてここスイスでは、夫の実家がローマにあるということで、いいなあ~なんて言われてしまう(私に言わせれば……おっと、また愚痴ってしまいそうになる)!
 ちなみに、私たちのスコットランド移住が決まった時、ローマの友人たちは「いいなあ~!」の大合唱だった。「私も行く!」ときっぱり言った人もいたほどだ。
 確かに、当時は私も大いばりで「いいでしょう!」と笑っていた。しかし、その後は・・・・・・、もうみなさん、おわかりでしょう。
 観光旅行と日常生活は違う。外食ではなく、自炊。ホテルじゃあるまいし、掃除も自分でする。買い物、役所の手続き、子どもの世話・・・・・・。期待と失望を幾度となくくり返し、今に至るというわけである。

 そんな状況におかれた私だったから、実際に思っていることはさておき、周囲に伝えるのは、満足に思っていることより不満であることのほうが圧倒的に多かった。
 そう、私だって今まで「いいところに住んでいます」とか、「私はいい人にめぐり逢えたと思う」とか思うこともあるんです。ただ、口に出さないだけなんです。
 だって、満足だとか恵まれているなんて言うと、なんだか自慢していると思われそうで。確かに恵まれているとは思うんですが、みなさまがご想像なさっているのとはだいぶ異なる恵まれ方なのです。なのでつい、むきになってしまうのです。

 そして最近気づいたのだが、私の言う愚痴は笑えると、楽しみにしている人までいる。おかしな話だが、私はここで何かしら文句を言うことを期待されているという、そんな場の空気を感じてしまうことさえある(特に義父母関連の話題)。
 これも、自分のまいた種。私はいつのまにか、そういうキャラクターを担っていたのだった!

 そんなわけで今回、Dさんの手紙のように、読み手に爽快感をもたらすような、そんな表現ができるようになりたいと、心底思った。ただひたすら謙虚に事実を述べ、感謝している手紙。彼女も私に「いいなあ」と書いてきた一人だけど、とにかく今ある生活を大切に、一日一日を生きているという印象なのだ。そんな文章を、私も書いてみたい。
 私も文句ばかり言わず、素直に表現してみようという気になっている。もちろん、相手と状況によるし、表現には気を遣わないといけないけれど。(次回へつづく)


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